男のサポート
ゲイはやっぱりノンケが好きなんだよ。ゲイ同士ってのはあんまり聞かない。考えてみれば、ゲイにとってノンケは異性だからね。
で、僕もご多分に漏れずゲイなんだけど、ノンケとの出会いを望んでいるんだよね。ゲイ仲間と「ノンケと出会うにはどうしたらいいだろう?」とよく話している。だったら、お前らで付き合っちゃえよ!と言われそうだけど、そうはならないところが面白いところだね。
でもまあ、なかなか出会いはないよね。男性と女性ならチンコとマンコが惹かれあうから「成り行きで」ってのはあるだろう。僕も一時期ゲイである自分に悩んで、女性と関係を持ったことはあるけど、それもほぼ成り行きだったもの。お互いに好きでもないのにセックスはできるんだから、僕もノーマルだったらどんなに楽な人生を歩めたのだろう、なんて憂鬱になったりしたな。
今はね、ゲイ仲間もできて楽しくやれている。ゲイが集う、いわゆるゲイ専のスポットも発掘してそこで知り合ったゲイ仲間とワイワイやっているよ。ノンケとの出会いは未だに果たされていないけどね。
ゲイ向けのマッチングアプリとかもあるけど、まあノンケは登録してこないよね。売り専やってる男性しかいないと思う。
相手は女性に興味があるノンケだから、ゲイとノンケの組み合わせってのはハードルが異常に高い。異性を誘惑するような技もゲイとノンケではなかなか通用しないものだからね。
じゃあやっぱりゲイ同士が付き合うしかないのかってなって、ゲイにもタチとかネコってのもあって、ならばタチとネコで付き合えば丸く収まるんじゃね?と思われるかもしれないけど、そんな単純な話じゃないんだ。あくまでも世界はゲイとノンケに二分されるんだよ。困ったもんだよね。
で、ゲイ仲間とそんなことを話しつつ、バーで酒飲んでいたらさ、ちょうど隣の席の二人組が男同士だったんだよね。なかなかに僕好みのイケメンたちでね、いっそナンパでもすっか!と話をしていたら、バーのマスターが僕たちにカクテルを出してきたんだよ。「あちらのお客様からです」って。見てみたら、二人組が僕らに手を振っていた。
あ〜残念ながら僕たちゲイなんだよねーノンケじゃないんだよ、と思ったのだけど、普通に考えればゲイバーにノンケは来ないわな。
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